グラフの見方
日本の妊娠・分娩・産じょくと周産期病態について、1995~2024年の死因別死亡数を積み上げ棒で示しています。
死因と表示している分類
ここでいう死因は、死亡の原因として統計上分類された病気や外因です。各系列は、その死因に分類された死亡を集計したものであり、その病気を持つ人が別の原因で亡くなった場合まで含む患者全体の統計ではありません。
対象は人口動態統計の「日本における日本人」の死亡(確定数)です。日本国内の外国人や国外の日本人の死亡を合わせたものではありません。
産じょく(産褥)は出産後の時期を指します。「妊娠・分娩・産じょく」と「周産期に発生した病態」は別の死因分類です。後者は妊娠・出産前後に発生した病態を死因とする出生後の死亡を扱い、呼吸・心血管の障害、感染症などの内訳を表示しています。
死亡数と右軸の死亡率
左軸の棒は各死因の死亡数(人)を示します。棒の各色が死因の内訳で、積み上げ全体はこのグラフに表示している死因の合計です。死亡数は実人数の規模を示し、人口当たりの率とは区別します。
右軸の折れ線は、特定の病気ではなく、全国の全死因を合わせた死亡率(人口千対)です。たとえば10.0は人口1,000人当たり10人に相当します。左軸の人数とは単位も目盛りも異なるため、線が棒より上か下かで死因の大小を判断できません。
値の確認と凡例の操作
凡例で死因を確認し、点にカーソルを合わせると年と値を確認できます。凡例の項目で系列を非表示・再表示にできるため、似た色や大きさの系列は絞り込んで比較できます。一部の系列を非表示にした棒の高さは、全系列を表示したときの合計とは異なります。
データからわかること
別々の分類として長期変化を見る
「周産期呼吸障害・心血管障害」は1995年の786人から2024年の241人へと減っています。 「妊娠・分娩・産じょく」は1995年の90人から2024年の30人へと減っています。
2024年の死因間の違い
周産期に発生した病態の内訳では、「周産期呼吸障害・心血管障害」241人、「他の周産期病態」58人、「胎児・新生児の出血性障害・血液障害」52人です。 死因ごとの規模には違いがあります。
直近の変化を長期の動きと分けて見る
「周産期呼吸障害・心血管障害」は2023年189人、2024年241人で、直近は増加です。 「妊娠・分娩・産じょく」は2023年26人、2024年30人で、直近は増加です。1995年と2024年の比較だけで、毎年同じ方向に動いてきたとは判断できません。
読み取りの注意点
人口規模・年齢構成と死亡のリスク
死亡数は人口規模や年齢構成にも左右されます。右軸の全国死亡率も年齢構成の影響を受ける粗死亡率です。値の増減だけで、個人の死亡の危険度や医療・予防の効果が同じ割合で変化したとは判断できません。年齢別の率や関連資料と合わせて確認する必要があります。
周産期死亡の統計とは区別する
ここでいう周産期病態による死亡は、死産を含む「周産期死亡数」とは異なります。周産期死亡は妊娠満22週以後の死産と、生後1週未満の早期新生児死亡を合わせた指標です。出生数の変化の影響もあるため、周産期病態による死亡の減少を、そのまま出生児の死亡リスクの低下と解釈できません。
分類と収録方法の違い
死因の分類名・範囲や採用コードの違いは、年をまたぐ比較に影響します。特に区分の変更を含む系列は、値の段差をすべて実際の死亡の増減と断定せず、出典の担当年・採用表や注記を確認してください。背景の因果関係は、このグラフだけでは特定できません。
【データ出典】
1995、2000、2005、2010、2014-2024年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 死因(死因簡単分類)別にみた性・年次別死亡数及び死亡率(人口10万対)」
1995-2024年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・第3表 人口動態総覧(率)の年次推移」
1996年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類別・性別死亡数及び率(人口10万対)」
1997-2001年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2002-2004年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2005年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2006-2008年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2009年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2010-2013年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2014-2015年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
※ 数値は各年版の採用表を接続した収録値です。表名・担当年は上記の各出典を参照してください。
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