グラフの見方
日本の循環器系の疾患について、1995~2024年の死因別死亡数を積み上げ棒で示しています。
死因と表示している分類
ここでいう死因は、死亡の原因として統計上分類された病気や外因です。各系列は、その死因に分類された死亡を集計したものであり、その病気を持つ人が別の原因で亡くなった場合まで含む患者全体の統計ではありません。
対象は人口動態統計の「日本における日本人」の死亡(確定数)です。日本国内の外国人や国外の日本人の死亡を合わせたものではありません。
心臓や血管に関係する死因の分類で、心疾患だけでなく脳血管疾患や大動脈瘤・解離なども含みます。「心不全」「急性心筋梗塞」「脳梗塞」は別々の系列です。グラフの循環器系全体を心疾患だけの数値と読み替えないでください。
死亡数と右軸の死亡率
左軸の棒は各死因の死亡数(人)を示します。棒の各色が死因の内訳で、積み上げ全体はこのグラフに表示している死因の合計です。死亡数は実人数の規模を示し、人口当たりの率とは区別します。
右軸の折れ線は、特定の病気ではなく、全国の全死因を合わせた死亡率(人口千対)です。たとえば10.0は人口1,000人当たり10人に相当します。左軸の人数とは単位も目盛りも異なるため、線が棒より上か下かで死因の大小を判断できません。
値の確認と凡例の操作
凡例で死因を確認し、点にカーソルを合わせると年と値を確認できます。凡例の項目で系列を非表示・再表示にできるため、似た色や大きさの系列は絞り込んで比較できます。一部の系列を非表示にした棒の高さは、全系列を表示したときの合計とは異なります。
データからわかること
心不全と脳血管・虚血性心疾患の違い
「心不全」は1995年の36,179人から2024年の98,814人へと増えています。 「脳梗塞」は1995年の89,431人から2024年の56,129人へと減っています。 「急性心筋梗塞」は1995年の52,533人から2024年の28,237人へと減っています。
1995年と2024年では「心不全」と「脳梗塞」の大小関係が逆になっています。合計の増減だけでなく、内訳の重みの変化も確認できます。
2024年の死因間の違い
2024年に表示系列の中で大きいのは、「心不全」98,814人、「脳梗塞」56,129人、「他の虚血性心疾患」39,357人です。 死因ごとの規模には違いがあります。
直近の変化を長期の動きと分けて見る
「心不全」は2023年99,233人、2024年98,814人で、直近は減少です。 「脳梗塞」は2023年57,575人、2024年56,129人で、直近は減少です。1995年と2024年の比較だけで、毎年同じ方向に動いてきたとは判断できません。
「心不全」の2023年の99,233人は、1995~2024年の最高値です。途中のピークと直近の値を分けて見ることができます。
読み取りの注意点
人口規模・年齢構成と死亡のリスク
死亡数は人口規模や年齢構成にも左右されます。右軸の全国死亡率も年齢構成の影響を受ける粗死亡率です。値の増減だけで、個人の死亡の危険度や医療・予防の効果が同じ割合で変化したとは判断できません。年齢別の率や関連資料と合わせて確認する必要があります。
分類と収録方法の違い
死因の分類名・範囲や採用コードの違いは、年をまたぐ比較に影響します。特に区分の変更を含む系列は、値の段差をすべて実際の死亡の増減と断定せず、出典の担当年・採用表や注記を確認してください。背景の因果関係は、このグラフだけでは特定できません。
【データ出典】
1995、2000、2005、2010、2014-2024年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 死因(死因簡単分類)別にみた性・年次別死亡数及び死亡率(人口10万対)」
1995-2024年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・第3表 人口動態総覧(率)の年次推移」
1996年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類別・性別死亡数及び率(人口10万対)」
1997-2001年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2002-2004年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2005年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2006-2008年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2009年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2010-2013年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2014-2015年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
※ 数値は各年版の採用表を接続した収録値です。表名・担当年は上記の各出典を参照してください。
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