1920年 | 2115年 | |
人口ピラミッドについて
人口ピラミッドはその時点での人口構造の特徴を視覚化でき、次の5種類に分類されます。
1 | ピラミッド型 | 多産多死の段階にある発展途上国にみられる型 |
2 | つりがね型 | 人口が増減しない状態で人口の停滞および安定している型 |
3 | つぼ型 | 出生数の減少によって将来人口の減少が予想される型 |
4 | ほし型 | つぼ型から出生数の回復によって再び裾野が広がった型 |
5 | ひょうたん型 | 星型から再び出生数が減少した型 |
一番原始的なのはピラミッド型で、文明の進展等によって一般的に上記の順で変化しますが、特有の事情でこれらの形にあてはまらない場合もあります。
傾向
■ 1920~1949年
1940年代は戦争の影響で若い男性の人口が減っていますが、基本的には「ピラミッド型」であることがわかります。
■ 1950~1959年
出生数が減少し最終的には「つぼ型」になっていきます。戦争という特有の事情が1947~1949年の第1次ベビーブーム をもたらし、一般的な順通りに「つりがね型」にならなかったのかもしれません。
■ 1960~1974年
1971年~1974年の第2次ベビーブームが再び起きたことで、最終的に「ほし型」になっています。1966年は「ひのえうま」による一時的な出生減です。
■ 1975~1994年
「ほし型」から再び出生数が減少し、まさに「ひょうたん型」になっています。
■ 1995~2021年
引き続き出生数が減少し、上に「ほし型」の名残を残した「つぼ型」になっていきます。
■ 2022年~
「ほし型」の部分のベビーブームの方々が寿命を迎え、シンプルな「つぼ型」になりやせ細っていく見込みです。この形は最近では「桶型」、「棺桶型」とも言われているようです。
【グラフの元データ】 下記のデータから加工、集計して作成しています。 ■1920年~2021年(1941~43年の推計は行われていない) 政府統計の総合窓口(e-Stat)「人口推計」(総務省統計局) https://www.stat.go.jp/ ■2022年~2115年 「日本の将来推計人口(平成29年推計)」(国立社会保障・人口問題研究所) https://www.ipss.go.jp/
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