グラフ:がん悪性新生物(腫瘍)等が死因の死亡率(人口10万対)の年次推移[1995-2024年]

グラフの見方

日本のがんと新生物の範囲について、1995~2024年の死因別死亡率を折れ線で示しています。

死因と表示している分類

ここでいう死因は、死亡の原因として統計上分類された病気や外因です。各系列は、その死因に分類された死亡を集計したものであり、その病気を持つ人が別の原因で亡くなった場合まで含む患者全体の統計ではありません。

対象は人口動態統計の「日本における日本人」の死亡(確定数)です。日本国内の外国人や国外の日本人の死亡を合わせたものではありません。

新生物(腫瘍)は悪性新生物(がん)だけを指す言葉ではありません。このグラフは、部位別の悪性新生物に加え、「中枢神経系新生物」「中枢神経系除く新生物」という、悪性以外を含む「その他の新生物」の区分も表示しています。「他の癌」とこれらの新生物は同じ範囲ではありません。

死亡率の単位と分母

死因別死亡率は、その死因の死亡数を対象人口で割り、人口10万人当たりに換算した値(人口10万対)です。たとえば10.0は人口10万人当たり10人に相当し、全死亡に占める割合が10%という意味ではありません。各折れ線は独立した死因の率で、積み上げた値ではありません。

子宮・卵巣の悪性新生物は女性人口10万対、前立腺の悪性新生物は男性人口10万対です。それ以外は男女計の人口10万対で、乳房の系列も女性人口だけを分母とする率ではありません。分母が異なる系列を、そのまま死亡数の順位や男女の危険度の順位として比較できません。

値の確認と凡例の操作

凡例で死因を確認し、点にカーソルを合わせると年と値を確認できます。凡例の項目で系列を非表示・再表示にできるため、似た色や大きさの系列は絞り込んで比較できます。表示を絞っても各率の分母は変わりません。

データからわかること

部位ごとに異なる長期変化

「胃癌」は1995年の40.3から2024年の31.5へと減っています。 「膵癌」は1995年の12.9から2024年の34.3へと増えています。 いずれも人口10万対です。

1995年と2024年では「胃癌」と「膵癌」の大小関係が逆になっています。率の比較でも、死因ごとに異なる変化が見られます。

2024年の死因間の違い

同じ分母の系列を見ると、「気管・気管支・肺癌」62.8、「膵癌」34.3、「結腸癌」31.8です。 死因ごとの規模には違いがあります。 率は人口10万対です。

直近の変化を長期の動きと分けて見る

「胃癌」は2023年32.0、2024年31.5で、直近は減少です。 「膵癌」は2023年33.1、2024年34.3で、直近は増加です。 ここでも単位は人口10万対です。1995年と2024年の比較だけで、毎年同じ方向に動いてきたとは判断できません。

「胃癌」の1998年の40.5(人口10万対)は、1995~2024年の最高値です。途中のピークと直近の値を分けて見ることができます。

読み取りの注意点

人口規模・年齢構成と死亡のリスク

この死亡率は年齢構成の影響を受ける粗死亡率で、年齢調整死亡率ではありません。値の増減だけで、個人の死亡の危険度や医療・予防の効果が同じ割合で変化したとは判断できません。年齢別の率や関連資料と合わせて確認する必要があります。

分類と収録方法の違い

死因の分類名・範囲や採用コードの違いは、年をまたぐ比較に影響します。特に区分の変更を含む系列は、値の段差をすべて実際の死亡の増減と断定せず、出典の担当年・採用表や注記を確認してください。背景の因果関係は、このグラフだけでは特定できません。

小さい率と丸めの影響

公表率は小数第1位で表示しています。0.0は死亡数が必ず0人であることを意味せず、同じ表示値でも元の人数は異なる場合があります。丸められた率から死亡数を正確に逆算したり、丸め値の小さな差だけで実態を断定したりしないでください。

【データ出典】
1995、2000、2005、2010、2014-2024年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 死因(死因簡単分類)別にみた性・年次別死亡数及び死亡率(人口10万対)」
1996年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類別・性別死亡数及び率(人口10万対)」
1997-2001年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2002-2004年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2005年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2006-2008年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2009年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2010-2013年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2014-2015年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」

※ 数値は各年版の採用表を接続した収録値です。表名・担当年は上記の各出典を参照してください。

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