グラフの見方
日本の1995~2024年の死亡数を、死因別の積み上げ棒で示しています。右軸の折れ線では、全国の全死因を合わせた死亡率も確認できます。
死因と表示している分類
ここでいう死因は、死亡の原因として統計上分類された病気や外因です。各系列は、その死因に分類された死亡を集計したものであり、その病気を持つ人が別の原因で亡くなった場合まで含む患者全体の統計ではありません。
対象は人口動態統計の「日本における日本人」の死亡(確定数)です。日本国内の外国人や国外の日本人の死亡を合わせたものではありません。
死因簡単分類は、人口動態統計の死因を比較しやすい区分にまとめたものです。「がん悪性新生物(腫瘍)等」は悪性新生物だけでなく、その他の新生物も含む分類です。「老衰・乳幼児突然死症候群他」も老衰だけではなく、他に分類されない症状・徴候などを含みます。表示名を一部短縮しているため、本文末尾の分類表で正式な分類と内訳を確認できます。
新型コロナとその他の特殊目的用コード
「特殊目的用コード」は、一つの病名ではなく、死因統計の分類名です。このグラフでは、その中の新型コロナウイルス感染症を「新型コロナ」、それ以外を「その他の特殊目的用コード」として分けて表示しています。新型コロナを「呼吸器系」に重ねて含めているわけではありません。
「その他の特殊目的用コード」には、重症急性呼吸器症候群(SARS)、新型コロナウイルス感染症ワクチンに関する分類などが含まれます。新型コロナウイルス感染症を除いた区分全体をまとめており、公式分類の中で「その他」と呼ばれる一つの区分だけを指すものではありません。
死亡数と右軸の死亡率
左軸の棒は各死因の死亡数(人)を示します。各色は死因の内訳で、21分類すべてを表示した棒の高さは、対象とする「日本における日本人」の全国の総死亡数です。「新型コロナ」以外の特殊目的用コードも含め、同じ死亡を二重に数えない内訳になっています。
右軸の折れ線は、特定の病気ではなく、全国の全死因を合わせた死亡率(人口千対)です。たとえば10.0は人口1,000人当たり10人に相当します。左軸の人数とは単位も目盛りも異なるため、線が棒より上か下かで死因の大小を判断できません。
棒と折れ線は、どちらも同じ対象の全死因を含みますが、棒は人数、折れ線は人口当たりの率を示します。死亡数の増減と死亡率の増減は、同じ意味ではありません。
値の確認と凡例の操作
凡例で死因を確認し、棒や折れ線の点にカーソルを合わせると年と値を確認できます。凡例の項目をクリックすると系列を非表示・再表示にできます。凡例が複数ページに分かれる場合は、矢印でページを切り替えてください。一部の死因を非表示にした棒の高さは、表示中の死因だけの合計になり、全国の総死亡数ではなくなります。
データからわかること
大きな分類の動きは同じではない
「がん悪性新生物(腫瘍)等」は1995年の270,293人から2024年の398,020人へ、「循環器系」は304,824人から370,980人へ増えています。「老衰・乳幼児突然死症候群他」は25,720人から247,238人へ増えています。
1995年と2024年では「がん悪性新生物(腫瘍)等」と「循環器系」の大小関係が逆になっています。合計の増減だけでなく、内訳の重みの変化も確認できます。
1995年を1とした2024年の値は、「がん悪性新生物(腫瘍)等」が約1.5倍、「老衰・乳幼児突然死症候群他」が約9.6倍です。元の規模と増え方の両方を見ると、分類ごとの違いが分かります。
2024年の死因間の違い
2024年に死亡数が多いのは、「がん悪性新生物(腫瘍)等」398,020人、「循環器系」370,980人、「老衰・乳幼児突然死症候群他」247,238人です。21分類を合わせた全国の総死亡数は1,605,378人です。
特殊目的用コードの内訳と小さい値
2024年の特殊目的用コード全体は35,873人で、その内訳は「新型コロナ」35,865人と「その他の特殊目的用コード」8人です。後者は2021年18人、2022年23人、2023年34人、2024年8人と推移しています。棒の中ではごく細く見えるため、見た目だけで0人と判断せず、年ごとの値を確認してください。
直近の変化を長期の動きと分けて見る
「がん悪性新生物(腫瘍)等」は2023年396,204人、2024年398,020人で、直近は増加です。「循環器系」は2023年376,720人、2024年370,980人で、直近は減少です。1995年と2024年の比較だけで、毎年同じ方向に動いてきたとは判断できません。
「がん悪性新生物(腫瘍)等」の2022年の399,471人は、1995~2024年の最高値です。途中のピークと直近の値を分けて見ることができます。
読み取りの注意点
人口規模・年齢構成と死亡のリスク
死亡数は人口規模や年齢構成にも左右されます。右軸の全国死亡率も年齢構成の影響を受ける粗死亡率です。値の増減だけで、個人の死亡の危険度や医療・予防の効果が同じ割合で変化したとは判断できません。年齢別の率や関連資料と合わせて確認する必要があります。
分類と収録方法の違い
死因の分類名・範囲や採用コードの違いは、年をまたぐ比較に影響します。特に区分の変更を含む系列は、値の段差をすべて実際の死亡の増減と断定せず、出典の担当年・採用表や注記を確認してください。背景の因果関係は、このグラフだけでは特定できません。
分類表は、表示している分類にどのような死因が含まれるかを示しています。表に挙げた内訳のすべてを、このグラフで別々の系列として表示しているわけではありません。過去年の分類や収録方法の変更は、次の変更表と出典欄の注記を合わせて確認してください。
分類・収録方法の主な変更
次の表は、掲載値の比較に関係する、採用資料で確認できた主な変更です。すべての分類変更を網羅した履歴ではありません。
| 年 | 対象分類 | 変更内容 | 比較時の注意 |
| 1995~2005年 | 特殊目的用コード | 採用した当時の表に分類がなく、後年の表でも「…」と表記。 | 「その他」のこの期間は値を表示しません。死亡0人とは区別します。 |
| 2006~2019年 | 特殊目的用コード | 採用表の総数は「-」(計数なし)。新型コロナの分類は対象外。 | 「その他」は0人ですが、新型コロナの過去年の値としては比較できません。 |
| 2014年以降 | 呼吸器系の内訳 | 関連する呼吸器系グラフでは、2013年までの10600と、2014年以降の10601~10603を合計した値を接続。 | 誤嚥性肺炎などの内訳を比較する際は、分類と遡及集計の注記を確認してください。 |
| 2020~2022年 | 新型コロナ関連 | 2024年表は感染症・ワクチン等を分け、過去年も遡って掲載。感染症は22201を採用。 | 2021年の感染症16,766人と、それ以外の18人を分けて読みます。 |
| 2004・2006・2009~2017年 | 報告漏れによる再集計 | 公式資料には報告漏れを反映した再集計の注記があり、過去の報告書と数値が異なる場合があります。 | 比較する資料の公表版に注意してください。このグラフは出典欄の各年版を接続しており、全年度を最新の再集計値へ統一したものではありません。 |
値がない期間と死亡数0の違い
「新型コロナ」は2020年以降の値を表示しています。2019年以前にはこの分類の値を表示していません。線や棒がないことを、統計で確認された死亡0人と読み替えないでください。
「その他の特殊目的用コード」は、原表に対応する分類の値がない1995~2005年には表示していません。2006~2020年は死亡数0人、2021年以降は死亡数があり、2021年は18人です。値のない期間と、死亡数0人の期間を区別してください。
表示名と死因の内訳
次の表で、グラフの表示名と含まれる死因を確認できます。
| グラフの表示名 | 統計上の分類名 | 含まれる死因 |
| 感染症・寄生虫症 | 感染症及び寄生虫症 | 腸管感染症 呼吸器結核 その他の結核 敗血症 B型ウイルス性肝炎 C型ウイルス性肝炎 その他のウイルス性肝炎 ヒト免疫不全ウイルス[HIV]病 その他の感染症及び寄生虫症 |
| がん悪性新生物(腫瘍)等 | 新生物<腫瘍> | 口唇,口腔及び咽頭の悪性新生物<腫瘍> 食道の悪性新生物<腫瘍> 胃の悪性新生物<腫瘍> 結腸の悪性新生物<腫瘍> 直腸S状結腸移行部及び直腸の悪性新生物<腫瘍> 肝及び肝内胆管の悪性新生物<腫瘍> 胆のう及びその他の胆道の悪性新生物<腫瘍> 膵の悪性新生物<腫瘍> 喉頭の悪性新生物<腫瘍> 気管,気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍> 皮膚の悪性新生物<腫瘍> 乳房の悪性新生物<腫瘍> 子宮の悪性新生物<腫瘍> 卵巣の悪性新生物<腫瘍> 前立腺の悪性新生物<腫瘍> 膀胱の悪性新生物<腫瘍> 中枢神経系の悪性新生物<腫瘍> 悪性リンパ腫 白血病 その他のリンパ組織,造血組織及び関連組織の悪性新生物<腫瘍> 中枢神経系のその他の新生物<腫瘍> 中枢神経系を除くその他の新生物<腫瘍> |
| 血液・免疫機構 | 血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害 | 貧血 その他の血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害 |
| 内分泌・代謝 | 内分泌,栄養及び代謝疾患 | 糖尿病 その他の内分泌,栄養及び代謝疾患 |
| 精神・行動障害 | 精神及び行動の障害 | 血管性及び詳細不明の認知症 その他の精神及び行動の障害 |
| 神経系 | 神経系の疾患 | 髄膜炎 脊髄性筋萎縮症及び関連症候群 パーキンソン病 アルツハイマー病 その他の神経系の疾患 |
| 眼・付属器 | 眼及び付属器の疾患 | 眼及び付属器の疾患 |
| 耳・乳様突起 | 耳及び乳様突起の疾患 | 耳及び乳様突起の疾患 |
| 循環器系 | 循環器系の疾患 | 高血圧性心疾患及び心腎疾患 その他の高血圧性疾患 慢性リウマチ性心疾患 急性心筋梗塞 その他の虚血性心疾患 慢性非リウマチ性心内膜疾患 心筋症 不整脈及び伝導障害 心不全 その他の心疾患 くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞 その他の脳血管疾患 大動脈瘤及び解離 その他の循環器系の疾患 |
| 呼吸器系 | 呼吸器系の疾患 | インフルエンザ 肺炎 急性気管支炎 慢性閉塞性肺疾患 喘息 誤嚥性肺炎 間質性肺疾患 その他の呼吸器系の疾患 |
| 消化器系 | 消化器系の疾患 | 胃潰瘍及び十二指腸潰瘍 ヘルニア及び腸閉塞 肝硬変(アルコール性を除く) その他の肝疾患 その他の消化器系の疾患 |
| 皮膚・皮下組織疾患 | 皮膚及び皮下組織の疾患 | 皮膚及び皮下組織の疾患 |
| 筋骨格系・結合組織疾患 | 筋骨格系及び結合組織の疾患 | 筋骨格系及び結合組織の疾患 |
| 腎尿路生殖器系疾患 | 腎尿路生殖器系の疾患 | 糸球体疾患及び腎尿細管間質性疾患 急性腎不全 慢性腎臓病 詳細不明の腎不全 その他の腎尿路生殖器系の疾患 |
| 妊娠・分娩・産じょく | 妊娠,分娩及び産じょく | 妊娠,分娩及び産じょく |
| 周産期病態 | 周産期に発生した病態 | 妊娠期間及び胎児発育に関連する障害 出産外傷 周産期に特異的な呼吸障害及び心血管障害 周産期に特異的な感染症 胎児及び新生児の出血性障害及び血液障害 その他の周産期に発生した病態 |
| 先天奇形・変形・染色体異常 | 先天奇形,変形及び染色体異常 | 神経系の先天奇形 心臓の先天奇形 その他の循環器系の先天奇形 消化器系の先天奇形 その他の先天奇形及び変形 染色体異常,他に分類されないもの |
| 老衰・乳幼児突然死症候群他 | 症状,徴候及び異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの | 老衰 乳幼児突然死症候群 その他の症状,徴候及び異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの |
| 傷病・外因 | 傷病及び死亡の外因 | 交通事故 転倒・転落・墜落 不慮の溺死及び溺水 不慮の窒息 煙,火及び火炎への曝露 有害物質による不慮の中毒及び有害物質への曝露 その他の不慮の事故 自殺 他殺 その他の外因 |
| 新型コロナ | 特殊目的用コードのうち新型コロナウイルス感染症 | 新型コロナウイルス感染症(採用コードは出典欄を参照) |
| その他の特殊目的用コード | 特殊目的用コードのうち新型コロナウイルス感染症を除くもの | 重症急性呼吸器症候群[SARS] 新型コロナウイルス感染症ワクチン その他の特殊目的用コード(新型コロナウイルス感染症・同ワクチンを除く) |
【データ出典】
1995、2000、2005、2010、2014-2024年(新型コロナは2020-2024年の遡及値を含む):厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 死因(死因簡単分類)別にみた性・年次別死亡数及び死亡率(人口10万対)」
1995-2024年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・第3表 人口動態総覧(率)の年次推移」
1996年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類別・性別死亡数及び率(人口10万対)」
1997-2001年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2002-2004年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2005年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2006-2008年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2009年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2010-2013年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
2014-2015年:厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」
分類履歴の参考(2021年版・旧採用表):厚生労働省「人口動態調査(人口動態統計)・上巻5-13 死因(死因簡単分類)別にみた性・年次別死亡数及び死亡率(人口10万対)」
※ 数値は各年版の採用表を接続した収録値です。表名・担当年は上記の各出典を参照してください。
※ 呼吸器系は2013年までコード10600、2014年以降はコード10601~10603を使用。
※ 新型コロナウイルス感染症の2020~2024年は、2024年上巻5-13のコード22201を使用。2022年以前の遡及値は同表の注8に従います。
※ 「その他の特殊目的用コード」は、特殊目的用コードの総数から新型コロナウイルス感染症を除いて算出しています。
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