平均寿命と余命の年次推移 |
1921-2020年 |
0歳 | 100歳 | |
グラフについて
スライダーで年齢を0歳から100歳まで変更することで、各年齢の1921年からの平均余命の推移をみることができます。
平均余命とは
ある年齢の人々が、その後何年生きられるかという生存期間の期待値のことで、最近の各年齢の死亡率が将来も変化しないと仮定したうえで、男女別に各年齢の人口と死亡数を基にして計算されています。
平均寿命とは
出生時(0歳)の平均余命のことです。平均寿命は全年齢の死亡状況を反映するため、人口全体の死亡水準を示すことができます。また、年齢構造の影響を受けない指標であることから、時系列・国際比較に優れているといわれています。
生命表とは
平均余命、平均寿命を算出するのに作成されるものであり、人口移動がないと仮定し一定数の出生が、最近の年齢別死亡確率に従って減少していく様子を示したものです。人口の年齢構成を標準化できるため、違った年次や異なる人口構造を持つ国との比較等にも利用されます。
傾向
日本人の平均寿命は戦後1945年以降、右肩上がりに延び続けています。理由は下記があげられます。
理由1:乳児死亡率の減少
平均寿命とは「0歳における平均余命」のことなので、特に戦後の日本人の平均寿命の延伸には、乳児死亡率の減少が大きな理由です。
妊産婦に対する保健指導および健康診査といった母子保健対策の推進、妊娠・出産について正しい知識を広め、かつ適切な健康診査を行うことが、乳児死亡率と周産期死亡率の低下につながっていると考えられます。
理由2:生活環境の向上
水道、電気、ガスやゴミ処理施設といった生活環境施設が整備されたことにより、特に衛生面が向上したことで感染症の発生率が減少したことも平均寿命が延びた理由だと考えられます。
理由3:医療の進歩
抗生物質、予防接種、ワクチン等の薬品や外科手術の技術の進歩、特に早期発見・早期治療を行うための技術の発達も影響しています。
【グラフの元データ】 下記のデータから加工、集計して作成しています。 ■1921-1925年:「第4回完全生命表」(厚生労働省) ■1926-1930年:「第5回完全生命表」(厚生労働省) ■1935-1936年:「第6回完全生命表」(厚生労働省) ■1947年:「第8回完全生命表」(厚生労働省) ■1951年:「第9回完全生命表」(厚生労働省) ■1955年:「第10回完全生命表」(厚生労働省) ■1960年:「第11回完全生命表」(厚生労働省) ■1965年:「第12回完全生命表」(厚生労働省) ■1970年:「第13回完全生命表」(厚生労働省) ■1975年:「第14回完全生命表」(厚生労働省) ■1980年:「第15回完全生命表」(厚生労働省) ■1985年:「第16回完全生命表」(厚生労働省) ■1990年:「第17回完全生命表」(厚生労働省) ■1995年:「第18回完全生命表」(厚生労働省) ■2000年:「第19回完全生命表」(厚生労働省) ■2005年:「第20回完全生命表」(厚生労働省) ■2010年:「第21回完全生命表」(厚生労働省) ■2015年:「第22回完全生命表」(厚生労働省) ■1945-2020年(上記の年以外):「簡易生命表」(厚生労働省)
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